シュミの忘備録と

好きなことを好きなだけ書く

ミュージカル『エリザベート』8/8ソワレ観劇

仕事が夏季休業に入ったので、今日から3日間ひたすら観劇です!

毎回感想を書いているので、同じことばかり書いている気がしないでもないのですが今回も感想を。

 

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エリザベート    :愛希れいか

トート              :古川雄大

フランツ           :田代万里生

ルドルフ           :三浦涼介

ゾフィー           :剣幸

ルキーニ           :山崎育三郎

 

 

席は2階C列サブセンター(下手側)

やっぱり2階席は前の人の頭で舞台が欠けることも少ないのですごく快適でした。

そして今日のオペラグラスは新調した日の出光学の7×20-K1。

今までは日の出の5倍だったのですが、7倍も気になったので購入しました。

倍率が上がるので、手ブレだったり明るさだったりが心配だったのですが、全く心配いりませんでした!

これから席によって上手く使い分けていこうかと思います。

 

 

では気になった部分の感想を!

 

これは山崎ルキーニだと毎回楽しみなのですが、バートイシュルの鹿。

今日は特に、鹿!鹿!からの鹿さんいましたァァー!ってルドヴィカに報告したみたいな感じになっていました。

可愛い。。

 

愛希シシィは今日もハツラツ少女で、ルキーニに椅子を離されてちょっと不満気。

渡された紅茶は熱かったようで、必死にフーフーしているのが可愛かったです。

 

最後のダンスでの古川トートは、黄泉の帝王感が増してきていました。

最後のダンスを自分と踊る運命だということを信じて疑わない感じです。

なので、シシィに突き放されても動揺しません!

 

ハンガリーでのシシィとの闇が広がるでは、右目から(こちらから見ると左)涙流れてたよね!?という感じ。

古川トートが闇広で涙を溢すと聞いていたのでそう見えたのか?

2階席だったので確証はないのですが、ライトが当たった時頬にスゥっと光る部分がありました。

それを見て儚さを感じたのですが、なんでトートがここで涙したのかは分からないまま過ぎていきました。

 

愛希シシィの私だけに。

自我が芽生えていく様が歌にあらわれていて良かったです。

愛希シシィって全体的にどの歌もすごく丁寧に歌ってますよね。

ミュージカル観てるんだなって感じがします。

そして前回観劇した時より声も伸びやかですごく良かったです。

ただ、やはり芽生えた自我がしっかりしてそうで、あまりハプスブルクに翻弄され苦悩しそうにはみえない。

芯のある、切り開いていくシシィって感じです。

 

 

 

第二幕

毎回ですが、ゾフィーの死は本当に好き。

久しぶりの剣ゾフィーでしたが、“優しさより、厳しさを”のところで柔らかい表情になりました。

今までゾフィーは常に険しい顔をしていたので、それがすごくグッときました。

ゾフィーハプスブルクに嫁がなければ、笑顔ですごせる人生があったのかな…と考えずにはいられません。

 

 

そして前回イマイチな感想しかなかった三浦ルドルフですが、良かったです。

 

三浦ルドルフですが、自分の性格には合わない帝王学を幼い頃から叩き込まれた結果って感じでした。

少年ルドルフの儚さ弱さをそのまま残して成長したような、儚さの強いルドルフです。

なので、闇広でのトートはまさにルドルフの欲しいものを体現した存在に見えました。

 

三浦ルドルフは、気弱で別に皇帝になりたいわけではないけど、皇帝になるための事しか教わっていない。

だからその道を進むために誰かに背中を押して欲しい、それがトートだったという感じ。

所々で、もう無理かも…みたいな不安そうな顔をするのですが、トートやエルマーたちに促されて破滅への道を進んでしまう。

そう感じたためか、トートは冒頭で歌った“人の命を奪って、弄ぶのさ冷たく”そのままです。

ルドルフが自殺をしても満足気に笑みを浮かべていました。

 

前後しますが、愛希シシィと三浦ルドルフとのママは僕の鏡だからでは、最初から諦めモードのようなルドルフ。

少ない希望をもってシシィに縋るも冷たく突き放されていました。

愛希シシィの突き放し方が強くて、シシィは自分しか見ていないんだな…と感じました。

でも、シシィをそうさせたのも、ハプスブルク家なんでしょうね…。

この諦めからのシシィの拒絶があったので、三浦ルドルフの自殺は当然の流れのように思えました。

皇帝になることしか知らないルドルフがその道を閉ざされ、救うものもいなかったら死ぬしかないなと。

それしか進む道がないように見えた三浦ルドルフだったので、死で安らぎを得られたようには見えませんでした。

ただただ切ない死でした。

 

トートダンサーに担がれたルドルフがすごく美しかったのが印象的です。

綺麗な顔だなぁと思いながらも、この美しいルドルフにとって救いが何も無かったなと苦しくもなりました。

 

葬儀では愛希シシィに縋られたトートも、嬉しそうではあったもののアッサリしていました。

以前のように縋られて呼吸が上がる様子もなく、これも帝王の余裕なのだろうか。

 

 

悪夢での古川トートは、遂にこの時がきた!というような顔をしていました。

田代フランツが与えたものよりも自分が与える自由こそ全てだ!みたいな自信に満ちた表情。

 

最後、愛のテーマで今日思ったのですが、愛希シシィは自我が芽生えてからのシシィって感じの歌声にきこえました。

花シシィの時は、子供に戻ったというわけではないけど自由を謳歌していた頃のように感じました。

なので愛希シシィはトートによって自由を手に入れたけど、自分が選んだ結末という感じ。

トートは愛を手に入れたんだろうか?

 

 

今日はよくわからないまま終わりました。

愛希シシィも結構好きだなと思いつつ、やはり私は花シシィのエリザベートをまた観たくなってしまう。

ゆん花千秋楽が仕事で観れないのが今から悲しい…。