ミュージカル「マリー・アントワネット」観劇6
11月7日 マチネ観劇して参りました〜。
ので、感想を。
前回までに今回のミュージカルの流れの感想は書いたので(間違っていた部分もありましたが)、今回は今日の観劇で思ったことを思いつくままに書きます。
今日は自分の中で最後のMAと思って観てきました。
席は1階A列33番、最前列です。
今日はただひたすらに、花總マリーと古川フェルセンの美しさを堪能しようとこの席にしました。
実をいうと、最初に観劇した際の古川フェルセンの歌があまり自分の中で響かなかったのと、高音の際に苦しそうな表情をされていたので、そんなに今日も期待せずに行きました。
(でも古川さんの歌声大好きです!)
結果、大変感動しました。
まず古川さんの歌声が花總さんとすごく合っていました!声質、声量ともにピッタリで心地よかったです。
そして、とっても伸びやかに歌っていました。
パレロワイヤルでの“あなたに続く道”では、二人の歌声も最高でしたが、何より歌っている二人の演技が最高です。
マリーはただただフェルセンを愛おしげに見つめ、フェルセンは何度も自分の中で葛藤している様子が見て取れました。
苦しげにマリーを見ないよう顔を背けていると思えば、マリーの手を取り見つめ合う。でもやっぱりダメだとでもいうかの様に悩ましげに顔をそらす。。
うっとりしている花總さんのお顔はもの凄く可愛いし、葛藤の中マリーを見つめる古川さんはまさに王子様。
見ているだけで幸せになれます!
あと、プチトリアノンでの“孤独のドレス”
この曲は今まであまり良さがわからずにいたのですが、今日のマリーは本当によかったです。
王妃でなければ愛する人と一緒に生きていけたのに、、、という気持ちが伝わってきました。確かにマリーが王妃でなければ、孤独の中処刑されることもなく、普通の女性として愛する人のそばで平凡に暮らせたんだろうなぁと思わされました。
そして夏の夜の舞踏会。
大好きな場面です!
スモークのかかる幻想的な演出もそうですし、みんな真っ白の衣装で仮面をつけて踊るのが夢の中のようです。
仮面をつけてくるくる回ってもわかる古川雄大のスタイルの良さ。。。どこにいても見つけられます。
ここの、マリーとフェルセンの歌声も甘くて優しくて聞いていて幸せなのですが、マルグリットとオルレアンも凄く良いです。
今まで二人とも力強い歌や、憎しみや欲望の滲み出た歌が多かったのですが、昆夏美さんは本当に美しい歌声だし、吉原光夫さんに関しては毎回あまりに優しい声にびっくり。
印刷所での痺れるほど突き刺さるようなかっこいい歌声の印象が強いのですが、ここでは驚くほど優しい。
どちらのペアも、すき。
この気持ちをどう言葉で表せばいいのかわからないのですが、もうこの場面本当に好き。
それしか言えません。
そして、どの場面だったかは思い出せないのですが、古川さんのロングトーン素晴らしかったです。
どの歌だったかなぁ。。。
安定した音程と、後半きれいにかかるビブラートが美しかったです!!でもどの曲か思い出せないなんて。。
ということで、今日はもうどの歌も素晴らしかったです。
田代さんとはまた違ったうまさの歌声で、どちらも聞き惚れてしまいます。
観劇中何度も、今回のキャスト全員の歌の上手さに幸せを感じていました。何回でも観たくなります!
そして今日はすごく舞台に近かったこともあって、細かな古川さんの視線の動きの演技に感心していました。
演技というか、もう観てるこちらとしてはマリーもフェルセンも、もちろん他のキャストさん全員そうなのですが、どのタイミングで見ても隙がなくて、もう憑依しているかのように完璧なんですよね。
当たり前といえばそうなんですが、、、その場面でメインでなくても動きから視線まで全てが演じられていて、もう舞台上はフランス革命の時代かのようでした。
あと、本日感じたことといえば。
レオナールとローズ好きだなといことですかね。
いろんな方の感想を追っていると、レオナールとローズが必要か?みたいなものもありましたが、私はとても好きです。
マリーの贅沢の象徴のような存在だし、何より悲劇に向かう中での息抜きのような存在です。
二人とも表情も声色も豊かで、とっても魅力的。
私は二人を見ている時は笑顔になってます。
ラ・モット夫人も歌が良かったなぁ。
そういえば、今日初めてルイが佐藤隆紀さんだったのですが、歌声素敵ですね!
エリザベートのフランツとしてしか知らなかったのですが、美声です。
原田ルイは可愛い感じの王でしたが、佐藤ルイは良きパパという感じが滲み出ています。
どちらも魅力的なルイですが、国王っぽいのは佐藤ルイかな?と思いました。
でも、今まで原田ルイを観ていたので、靴を履き間違えた場面であの可愛い感じが欲しくなってしまったりもしました。
あとは、今まで通り第二幕のマリーは今日も熱演でした。
花總さんって、本当に王妃が似合いますよね。
そして、無邪気から憔悴までの演技の幅もすごいです。エリザベートの時の若さから老いまでの演技も鳥肌でした。
革命裁判の時はやはり花總マリーを凝視してしまいます。
裁判が終盤になり民衆やジャコバン党員たちが騒ぎ立てる場面でも、わたしは何も聞こえていないかのようなマリーから目が離せません。
どんな嘲笑や悪意、誹謗中傷もマリーの心を揺さぶることはできないという感じと、マリーの覚悟が観て取れます。
何より、そんなマリーを見つめているとどこか別の空間にいるかのように、周りの声が遠く聞こえるよう感じます。(というか、なにを言っているのか頭にはいってこない)
はぁ、今日も本当によかったです。
毎回同じような感想しか書いていない気もしますが。。。
この組み合わせがDVDにならないなんて。
古川フェルセンと花總マリーが見れないなんて。。。悲しすぎます。
この組み合わせも欲しい。売上げが心配なようであれば、特典でもいい!!
第一幕と第二幕ので分けて、それぞれのDVDのボーナストラックとしてでもいいのでどうか映像化してほしいです。
もうみれないかと思うと、あと1枚チケット追加しようかなとも思っておます。
今日が最後なんて、、、無理!!
あとは仕事のお休みと相談して、行けたらもう一度この組み合わせで行こうと思います。
最後になりますが、マリー・アントワネット賛否両論あるみたいですね。
初演時を観ていないので私には何ともいえませんが、私は新演出版のマリーアントワネット好きです。
最初はあまり期待していなかったのですが、観れば観るほど面白いと思います。
確かに、フランス革命だったりマリーアントワネットについての予備知識なしで観ると理解しにくい部分もあるかなと思います。
と言っても、私もシュテファン・ツヴァイクのマリーアントワネットを読んだだけで観て楽しめてるので、大丈夫なのではないかと。
迷っているようであれば、一度見てみるのをオススメします〜!