シュミの忘備録と

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ミュージカル「マリー・アントワネット」観劇5

第二幕を書くと言ってから間が空いてしまい、気がつけばまた観劇に行ってきました。

 

ということで、第二幕は本日の第二幕感想ということで。。

 

 

11月2日マチネ

花總マリー

昆マルグリット

田代フェルセン

原田ルイ

 

今日はマリーアントワネットのお誕生日ということだったので、なんとかチケットを入手し観劇してきました。

多分、田代フェルセンを観られるのも本日が最後かもと思い急遽休みがとれたので行ってきました〜

 

今日は学生団体とカメラが入っていました。

一階D列20番だったのですが、E列からはもう学生さん!(センターブロックはもう少し後ろから学生さんでした)

こんなに良い席で、こんなに良いミュージカルを授業の一環として観れるなんて羨ましいと思いつつ観てきました!

第一幕も少し前回と違った部分があったのですが、感想は概ね同じなので今回は第二幕の感想を残します。

 

 

第二幕

客席のなか市民がチラシを配りながらスタートします。(すみません。この部分第一幕の印刷所でした。。。わたしは何を観ていたのか。。)

 

舞台は印刷所。

オルレアン公の歌へ。

余談ですが、休憩中女子高生たちがオルレアン公かっこよかったー!と言っていました。

わかります!!わたしも初めてM.A.観劇したとき吉原オルレアンの素晴らしい歌声に夢中になりました!!と心の中で共感。

マリーを嵌める役だけど、吉原さんが演じると本当に魅力的なキャラクターになりますよね。

 

ということで戻りますが、印刷所。

オルレアンとエベールの報酬についてのやり取り。

今までは気づかなかったのですが、マルグリットが2人を怪訝な顔で見つめています。

これが最後につながるのかぁ。と感心しながらみました。

そして、今日はエベールがオルレアンからの報酬を取り逃がして、コインが意外と転がったため坂元さんは少し照れ笑いのような表情をしていました。

 

 

《♪暴徒たちの行進》

場面は王妃の部屋に。

女性と女装した暴徒たちがマリーの部屋に押し寄せます。

ルイに自由な帽子を被せて喜ぶのですが、第二幕からマリーが一気に王妃らしくなります。

暴徒が押し寄せる中、逃げずに王の隣に残ることを選ぶマリー。

この花總さん、いよいよ王妃の雰囲気全開という感じです。凛々しくて、かっこいいとも思えます。

 

 

 

《♪ランバル》

ランバル公爵夫人は教会へ向かう途中、暴徒たちに殺されてしまいます。

ランバル公爵夫人はマリーアントワネットと仲が良かったため、暴徒たちは切断した首を棒に刺しマリーへ見せつけて反応を見ようと部屋へ向かうのですが。。

この演出、どうするんだろうと興味がありました。

本当に首を刺したものを用意すると、ちょっとリアリティがありすぎてミュージカルの雰囲気が壊れそうだし。

 

結果は、血で汚れた風のランバル公爵夫人のドレスを掲げ、暴徒が首を切る動きをしました。

 

それを窓から苦しそうに見つめるマリー。

ここの花總さん、心配そうな、辛そうな表情をするのですが、途中少し軽蔑するような顔を見せるのです。たぶん。

同じ人間のすることなのか?というような感じ。

 

 

ここからラストへの流れが好きです。

ランバルが殺されてから、大変暗い展開へ突き進むのですが花總さんの演技が素晴らしくて好きなのです。

 

劇中ではランバルを失ってから間もなく、ルイが処刑されます。

ルイの処刑は直接的な描写はありませんが、マリーの髪が真っ白になっています。

 

大切な人を次々失ったマリー。

花總さんの絞り出すような声に胸が苦しくなります。

 

《♪私たちは泣かない》リプライズ

フェルセンがタンプル塔に尋ねてくるのですが、ここのマリーにいつも泣いてしまいます。

白髪になったマリーは隠すようにフェルセンに背を向け、フェルセンはそれを後ろから抱きしめ歌い出す。

確実に2人は泣いていると思うのですが、お互いを奮い立たせるように“泣かないで〜”と歌うのです。

 

もう2人は会えません。

これが最後で、わずか5分間。

助け出したいフェルセンと、子供と離れるくらいなら死を選ぶマリー。

泣かずにはいられません。

 

花總さん田代さんの歌声がすごく良いです。

古川さんの時は、あまりの辛さにこの前壊れてしまうんじゃないかと思えるフェルセンでしたが、田代さんのフェルセンは悲しみと優しさが溢れている感じです。

なので、古川さんの時は2人が可哀想すぎて号泣してしまいます。

 

 

 

そして、シャルルも取り上げられてしまう。

 

 

マリーから抵抗する力が完全に失われます。

革命裁判では、低く短く返事をするマリー。

自分の運命を受け入れているようです。

 

ジャコバン派と市民たちが、でたらめで盛り上がる中、花總マリーはただ真っ直ぐ前を見つめキリッとした表情。

マルグリットはこの裁判の異様さに気づく。

 

自由を得るために戦ってきたはずなのに、完全にマリーを処刑することが目的となっている民衆。

 

この裁判での花總さんは圧巻です。

高貴!!これが見たかったというくらい、もう王妃そのものの空気。

 

 

その後マリーの処刑が決まります。

処刑場へ運ばれてきたマリーは転んでしまい、マルグリットが手を貸し起き上がるのですが、立ち上がったマリーにマルグリットがお辞儀をします。

ここの昆さんもすごく良かったです!

マリーへの敬意に溢れている。

 

昆さんの第二幕の演技がすごく丁寧だったので、マルグリットがマリーに抱いていた憎しみからの変化がスムーズで、この場面すごく美しいです!!

そして、マリーが革命を完成させるために殺されたのだという事がより強調される結果になっています。

 

 

そこからは、処刑されて、問いかけがあって物語は終わります。

 

 

ハッピーエンドではないのですが、個人的には暗い気持ちにはなりませんでした。

ただ、“真実を伝えて”がズッシリくるような感じです。

 

 

どのキャストさんも歌が上手で、声がステキなので何度でも見たくなるミュージカルでした。

休みの都合上、予定では次回が最後の観劇になりそうで寂しいです。

 

が、本日DVDを両キャストとも予約してきました!!

来年の楽しみができて嬉しいな〜。

 

 

 

 

 

余談

前回の観劇で、田代万里生さんの歌の虜になりまして。

CDを買ってひたすらに聴いておりました。

 

今日の観劇が決まってから、どうしてもこの感動した気持ちと感想をお伝えしたいと思いお手紙を書いたのですが。。

本日、人生初めての出待ちというものをして渡すことができました〜

今日はほぼ学生団体だったからか、出待ちの人は少なくて。

ただ、あまり良いことでもないのでお時間を取らせるのも申し訳ないのと、完全に脳が思考停止したのとで、

す、ステキでした!と伝えて、お手紙を渡して終えました。

 

 

ですが、見れば見るほど、歌声を聞けば聞くほど、もう一度花總さんのマリーと田代さんのフェルセンが見たい!!

 

次回は花總マリーと古川フェルセンで2018年のマリー・アントワネット観劇を終えようと思っていたのですが、田代フェルセンもどこかでもう一回観たいなあ。。

DVDまで待てるだろうか。。