ミュージカル「マリーアントワネット」観劇4
◾︎10月18日マチネ
花總マリー
昆マルグリット
田代フェルセン
原田ルイ
あまりに感動したので、印象的な部分を抜粋した感想です!
大いにネタバレあるかと思いますのでご注意下さい。
まずフェルセンの回想という形でストーリーが始まります。
《♪マリー・アントワネット》
フェルセンの“まさか、信じられない”という歌いだしなのですが、まず田代さんの歌声が衝撃でした。
何の抵抗もなく、すぅーっと耳に入ってくるクリアな歌声には、マリーが処刑されたことへの悲しみと愛情がみてとれました。
個人的な感じ方ではありますが、愛する人が処刑された絶望というよりは、失ってもなお大切に思っているような感じです。
ここでもう涙が溢れてしまいました。
この曲はプロローグなので、マリーが嫁いできたところからフェルセンとの出会い、処刑台までの運命を描いた歌詞なのですが、あまり説明という感じではなく聞き入ってしまいます。
なんなら個人的には1,2を争うほど好きな曲です。
そこから舞踏会に展開していきます。
マリーが溢れる笑顔で登場。
ここで私は花總さんのマリーアントワネット像に引き込まれていきます。
まず、花總さんの纏う雰囲気がまさに王妃であり、ドレスを着た身のこなしは流石の一言です。
が、何がよかったって。。。
この舞踏会にマルグリットが乱入してくる部分です!
華やかなドレスのなかにボロボロのマルグリットが入ってきて、周囲の貴族たちは嘲笑します。
それを花總マリーが笑顔で振り返り、手で小さく諌めるジェスチャーをしたんです。
その姿!!
マリーには。人を見た目で蔑むような悪意はなく、周りの貴族たちがマルグリットを嘲笑していることにも気づいているのか??という感じ。
どちらかというと、マルグリットが何を言うのか聞いてみたいから静かにして?くらいです。
そして、マルグリットにシャンパンを勧める。
この一連の流れで、この王妃はただ無邪気で、自国の市民の暮らしに全くの無知だということ、それでもなお人を惹きつける何かをもっていることが表現されていました。
もちろん話も、そんな花總マリーに夢中でした!
結末を知っていてもなお、幸せになってほしいなぁと思ってしまいます。
そして少し飛びますが、オルレアン公の《♪私こそがふさわしい》
カッコいいです。マリーを陥れる役なのですが、吉原光夫さんが歌うとそんなこと忘れてしまいます。
第二幕のあたまの《♪世論を支配しろ》もそうなのですが、ただただ声がいい!
歌唱披露の動画でも素晴らしい歌声でしたが、劇場ではその何倍もステキです!!
その後、プチトリアノン宮殿でピクニックを楽しむマリー達のところにフェルセンが来ます。
子供たちはランバル公爵夫人とお散歩へ。
マリーはフェルセンの訪問を喜び、夢中でプチトリアノンを紹介します。
この時の無邪気なマリーがすごく可愛い!好きな人に、自分の好きなものたちを好きになってほしいという気持ちでいっぱいです。
そしてここで待ちに待った《♪遠い稲妻》からの《♪孤独のドレス》
田代フェルセンはマリーに現実を見てもらおうと必死です。
この遠い稲妻を田代さんが歌う動画を見て、田代さんの回を絶対に見たいと思いました。
田代フェルセンは正義感の強そうな、しっかり者のフェルセンという感じ。
マリーはそんなフェルセンに、側近になるよう話します。
フェルセンは自分が側にいると危険だと言って立ち去ってしまうのですが、ここの解釈はみんなどうしてるのだろう?
個人的にはフェルセンはマリーを愛しているのであって、側近になりたいわけではないという事かと思いたいのですが。。。
それだと少し恋愛色が強すぎる気もします。
フェルセンの言葉通り、側にいると危険だと理由にしては立ち去る時怒っていた感じだったので。。。
次はよく見るようにしよう!
そして夏の夜の舞踏会へ。
ここは全員白い衣装で、全員仮面をつけているので幻想的な雰囲気。
誰が誰だかわならなくなるよう、くるくる回り踊ります。
それでも溢れる気品で、花總マリーは見つけられるんですが。。
でも、この感じなら首飾り事件も仕方ないかなぁと思える演出でした。
《♪ヘビを殺して》は笹本マリーがとてもとても良かったので、花總マリーはどんな感じかなー?と思っていましたが、花總マリーも良かった!!
笹本マリーは力強くて、自分でヘビを殺しに行きそうな雰囲気ですが、花總マリーはルイを急かすような雰囲気。
可愛い王妃がそんなこと言ってきたら、いくら決断力に乏しいルイであっても協力するよなぁ。
《♪私たちは泣かない》
前回観劇の際はリプライズの時に涙が出たのですが、今回はもう第一幕から度々泣いていました(私が)
でもこの、私たちは泣かないという曲名がすごく良い!
歌詞は“泣かないで〜”と歌っていて、フェルセンもマリーも泣いているのではというくらい別れを惜しんでいるのに、私たちは泣かないって。。。
なんだか凛とした決意を感じます。
ちょっとこれ第一幕だけでこの長さなので、第二幕はまた改めて書きます!